---その他の効果はいかがですか?
芝田「検索の手法が一本化されたことが大きいですね。お話したように、今まではキーワードや時間軸、分類といったさまざまな角度から検索していました。それに、ファイルはOSから、メールを検索するときはメーラーから検索しなければならなかった。あの資料はメールだったか、それともWord、Excelだったか…といったファイル形式が思い出せない文書を探す場合は、二度手間です。
現在は、メールでもネットワークドライブでも、ConceptSearchを窓口として検索できる。おかげで検索時間が短縮でき、生産性も向上しました。以前は20〜30分かかっていたファイルの検索が、わずか数分で済む。検索速度が早いことに加え、本題に関係のない検索結果に目が留まり、無駄なファイルやウェブサイトを閲覧してしまう、いわゆる検索の寄り道をせずに済むことも影響していますね。ちなみに、検索の寄り道は、企業の生産性低下の要因として多くの企業で問題視されているんです」
---それに、思わぬ資料が検索結果の上位になったりしますよね。
芝田「あ、こんな資料があったんだ、ということはありますね。まさに、思わぬ“掘り出し物”です(笑)。
50,000のファイルのうち、社内作成の文書は7割ほど。社外のパートナーさんやお客様からお送りいただいたメールの添付ファイルなど、自分で正確に把握していなかったファイルが結構あるんです。ConceptSearchを使うようになって、それらが活用できるようになった。これで、圧縮ファイルにも対応してくれれば、さらに嬉しいんですが。」
---そういったご要望がほかにもあれば、お聞かせください。
芝田「検索の実行中に、一時停止できる機能。あと、Microsoft Visioの文書に対応してほしい。エンジニアがシステム図を描くのに多く使っているソフトなので。
それと、検索結果の一覧で、内容が似ているものはスレッドやツリー形式にまとめて表示できるといいですね。提案書などは、細かな修正が入っただけで内容はほとんど同じという「バージョン違い」が結構あります。これらがずらずらと表示されると、少々煩わしい。“類似度90%”といったふうに、ある程度、元が同じと判別できればまとめてほしい。メールでも、同一のテーマに関する返信のやりとりに関してスレッド表示できれば、検索結果がぐっと見やすくなると思います。贅沢な要望ですけれど(笑)。
また、データへアクセスするというソフトの性格上、セキュリティ対策の機能もほしい。ドライブやフォルダにアクセス権限を設定していても、キーワードに“重要”“極秘”“顧客名簿”、あるいは直接個人名を入力すると、未読のメールや添付ファイルといった予想外の場所から該当文書がヒットしてしまうことも考えられます。事前事後の対策として、起動時のユーザー認証と検索ログ記録機能はあった方がいいですね。」
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