Bluetoothとは2.4GHzの周波数帯を用いて、半径10〜100メートル程度の短距離間で無線接続/通信を行うための無線通信規格です。
乱立していた無線規格を統合する目的で、複数の企業が国境をまたいで協力開発されました。

Bluetoothの登場により他社メーカー同士の機器でも簡単に接続/通信が可能になったため、購入者が所有機器の無線規格を気にする必要がなくなるなど、大きなメリットを生み出しています。

現在ではその利便性から、特にPC周辺機器やモバイル機器、オーディオ機器の分野などで普及が進んでいます。

Bluetoothには、「Class(クラス)」と呼ばれる電波強度を規定したカテゴリーがあります。 各機器は用途に合わせ、必ず右の表にある3つのクラスのうちのいずれかに属しています。

例えば、PC用キーボードはPCから100Mも離れて使わないので、Class1のBluetoothは搭載されていません。

 
クラス
電波強度
有効距離
Class1
100mW
100m
Class2
2.5mW
10m
Class3
1mW
1m
単一規格で様々な機器類と通信できるように、Bluetoothには機器の種類ごとに「プロファイル」と呼ばれる複数の通信ルールが実装されています。

例えば、キーボードとPCを無線で接続するには、両機器ともに入力機器を無線化するHIDというプロファイルを利用することで接続が可能になります。
こうした複数のプロファイルを活用することで、Bluetoothはメーカーなどの違いを気にせず無線通信を可能にしています。